AIを使ったインドのフィンテックサービス「ZestMoney」は支払いに革命を起こしている

急激に成長するインド市場。経済規模が大きくなる一方、社会システムが追いついていない問題も。その1つが、支払いの問題。デジタル通貨に移行する流れはできつつも、クレジットカードの発行率はそこまで高くありません。

そんな状況を変えようとするのが、インドのフィンテックサービス「ZestMoney。AIを使った信用スコアリングを使う、クレジットカードが不要の後払いサービスとなっています。

なぜZestMoneyが注目を集めるのか?

インドに関わらず、アメリカやヨーロッパでもクレジットカードを発行するというのは、非常に難しいものです。クレジットスコアというものがあり、過去の銀行の支払い、電話代の支払いなどを細かくチェックされ、問題なければクレジットカードが発行されます。

しかし、まだまだスコアがない人が多いインドでは、クレジットカードを発行できるのはごく一部の人たちだけ。ネットでショッピングをするときは、非常に困るんです。

そこで、ZestMoneyがオンラインで支払いサービスを提供しています。

その根本になっているのが、Digital equated monthly instalments (EMIs)と呼ばれるもの。EMIは、支払いを後払いにすることができ、月の最後に支払いをするというもの。クレジットカードのようなサービスですが、クレジットスコアがなくても利用できるのがキモです。支払いは銀行口座から。

ただこれは利子が発生するので、ある種ローン払いのようなものです。ZestMoneyがAmazonやアリババに支払いを代わりにしてくれるイメージです。ですから、利子は発生するし、後ほど支払いが必要です。

ZestMoneyの登録方法

登録方法は3ステップ。全てオンライン上で完結します。必要なプロフィールを埋め、ネットバンキングと連結。その後、使い始められます。

AIを使ったバンキングシステム

ZestMoneyは、2018年2月に画像認識のAIサービスを買収しています。ちなみに、ZestMoneyは中国のスマートフォンメーカーXiomiから資金調達をしており、中国市場にも力を入れています。AIを使ったスコアリングは徐々に増えてきていますが、日本よりも海外の方が進展は早そうですね。

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