住宅ローンサービスに革命が? スウェーデン発のフィンテックサービス「Enkla」が始動

スウェーデンから出発したSImplexABというフィンテック会社が「Enkla」という個人に向けた住宅ローンに関するサービスを展開したことが発表されました。

SimplexABとは?

SImplexABはスウェーデンに拠点を置くフィンテック会社で以前まではLånbytei Sverige ABの名前で運営していましたが、変更され現在の名前に至りました。

Enklaはどういったサービス?

Enklaは2018年の春に住宅ローンを展開し、多くのメディアから注目を集めました。スウェーデンでは個人の住宅のローンは資産の価値の85%を超えることができません。
スウェーデンのオンライン貸し手は、消費者に3年間0.95%の固定担保付きの融資を提供しており、スウェーデンの主要銀行間の類似融資の平均である1,6%を大幅に下回っているといいます。Enklaは新しい住宅ローンの発行を行いませんが、既存にあるローンをそのプラットフォーム(Enkla)に移転しようと考えている借り手のみを対象としています。スウェーデンの銀行発行の住宅ローン500万クローネ(おおよそ9000万円)または最大不動産投資信託(ローン・トゥ・バリュー・レシオ)85%の者は、このサービスの対象となります。抵当貸付は3年間で0.95%という過去最高の金利で提供されています。

Enklaの批判的な意見

Enklaのサービスの有用性は高く評価されるものですが、この計画は2008年に起きたアメリカでの金融危機を引き起こした金融商品の1つを想起させます。

金融危機の発端となったサブプライム住宅ローンではサブプライム・モーゲージが金融市場で価格が下落するなどして、リーマンショックを代表例とする経済問題に発展しました。

同社は、融資期限が切れた後に顧客に何が起こったのかを知らせなかったため、多くの批判を受けることになりました。ですので、Enklaに対する批判的な意見も寄せられています。

Enklaのこれから

Enklaは仲介業者の数を減らし、交渉プロセスを排除することで、市場で最も優れたモーゲージレートを開発しました。

申請プロセスを簡素化さたEnklaは顧客にとって住宅ローンを管理することがこれまで以上に容易になりました。今以上のデジタル化社会の実現に向けてEnklaが一つの担い手としてこれからより便利な世の中にしていくことに期待が持てます。

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